Spirits!! 正木慎也 少年愛小説


「…春樹?俺だよ。ドア…開けてくれないか?」。

「Nobody is.(誰もいない)……All have been performed.(皆、行ってしまった)」。「まぁ、がんばれ」。高木は高木で信彦に隆幸の大勢いる同期のうちの一人みたいな言い方をされて少し頭にきている様子だった。「………」。

隆幸の体が硬直する。甲斐はどんな人間に対しても尊大な態度で挑むのに、智明に対してだけはめちゃくちゃ弱いのだ。突然視界がひっくり返って、颯矢が声を上げる。気丈にそう言って、優一が立花の部屋から退出していく。ピンク色の髪と大きなピンク色の瞳をしていて、プヨプヨとしたほっぺたが可愛らしい。と、佐伯が右頬に唇を寄せながら優しく囁く。その…黒髪が白い膚に影を落とす様には、ひそやかな色香が感じられた。

「また、勝てますか?光のドラゴンがエリクセルに存在している以上、また勝てますよね?」。「い、一体どういう……」。

手早くシャワーを浴び、軽く体の水気を拭き取ってから、緋色の襦袢を身にまとって共布の腰紐を緩く結んだ。

気丈にそう言って、優一が立花の部屋から退出していく。包丁から刃のこぼれた日本刀に持ち替えたドールが、男の背後に回り、斜めに斬りつけた。平気で人を裏切って生きていた男なんだ……。「…ん」。シレッと答える下条に、信介はさらに顔を歪ませる。「遠野氏はカメラマンとしては一流だったが、事業家ではなかったようだね。大掛かりな撮影旅行の話があり、私が妙だと思った時には、闇金融から巨額の資金を半ば強制的に貸しつけられていた」。


ボーイズラブ小説作品紹介


黒と白、仲むつまじき二頭の駿馬にまたがる、美しい2人の男。大和の国の後継者・明仁と、その側近武人・曠世だ。明仁は間もなく帝位継承の日を迎えるはずだったが、姉の明日香に命を狙われ、曠世と2人きりで都を出て西国へと向かっていた。命懸けの旅の中で、互いの気持ちを確かめあい、強い絆で結ばれるが、明日香帝と、帝をも操る参謀・鷹司卿の魔の手は確実に迫ってきていて――。シリーズ完結。

タイトル:まほろば恋奇譚〜成愛篇〜
著 者 名:剛しいら
レーベル:ダリア文庫e
発 行 元:オークラ出版

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