ここでNEWSです!! 岩水嘉孝 ボーイズラブ文庫


高敏は決して気難しい性格ではなかったが、有名女優の息子で本人も半分芸能人のようなものだから、どうしても周囲が一線を画して接してしまう。デスクの上に仰向けに寝かされた優一は、立場上言葉では拒否しながらも、身体はしっかりと立花を受け入れる体勢を取っていた。海人は少し逡巡したが、すぐに瞳を伏せて、その頬をリカルドの胸に預けた。その言葉を聞いた由良は、ようやく納得したように表情をゆるめた。

オレンジのパジャマを着て、湯上がりの肌が上気していた。……優しい!?なに寝惚けたことを言っているんだ!!恭徳は慌てた。杏はうなずいた。何かとんでもないことを拓也がいったような気がして、雅都は聞き返してしまった。足を止めた当真に框から立ち上がって歩み寄ってくる修一郎は、やはり見慣れないスーツ姿をしげしげと観察した。春なのに極寒の空気を全身で味わった。

「俺を食べて、かあ…」。「――それで?樋口が言っていたおまえの『お願い』とは?」。

と、抵抗を示すその可愛い唇を、工藤が強引に塞《ふさ》ぐ。「ええ、そうでしょうとも。本気でないとは言っておりません。ただ、あなたの本気は百も二百もあって、私はそのうちの一つになるのは嫌なんです」。(──ワタシがタクヤを好き?)そういう気持ちがあってもおかしくはないというのに、フィアンセという言葉だけで、雅都はそれに伴う感情を考えていなかったのかもしれない。「南くんの恋人」。そのタワーには時計があり、ローマ軍人を模した人形が十五分ごとに時を知らせる。後には信じられないほどの静けさが漂っていた。もちろん嘉瑞は抗ったが、安サラリーマンである嘉瑞の両親が嘉瑞一人のために部屋を借りてくれるはずもない。

立花の無限の愛情がひしひしと伝わってくる口づけ。

「…悪かったな!」。「疲れた……」。


ボーイズラブ小説作品紹介


菅沼俊は麗しい容姿と明晰な頭脳を持つ、全校生徒の憧れの生徒会長。同じ高校に通う幼馴染の木崎良幸は、周りの奴ら全員が大事な俊を狙っている気がして、毎日心配でしょうがない。一度は想いが通じた二人なのに、俊にだけは従順な良幸と、それに苛立つ我侭な俊の気持ちはすれ違ってばかり。そんな彼らに副会長の宮島や、良幸に憧れる後輩、飯田が絡んできて……?

タイトル:恋人なら跪け
著 者 名:葵ゆきの
レーベル:ビター・ヴァレンタイン
発 行 元:オークラ出版

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